カールスプラッツ 駅近辺 : オーストリア旅行記

カールスプラッツ駅近辺には、ぜひとも見ておきたい建築物がいくつかあります。


カールスプラッツ広場の中でもっとも目をひくのは、薄い青緑色の大きなドームと２本の巨大な柱を持つウィーンバロック建築の傑作「カールス教会」でしょう。

カールス教会は、マリア・テレジアの父カール６世がペスト流行の鎮静を祈願して、フィッシャー・フォン・エアラッハ親子に建築を命じました。


カールス教会の正面の円柱は、ローマのトラヤヌス帝記念柱を模したもので、ウィーンの守護神カール・ボロメウスがペストを鎮める物語がレリーフに描かれています。

カールス教会内部の天井のフレスコ画や、大理石の柱もとても美しいものです。
カールス教会の前の池には、ヘンリー・ムーアの彫刻も見ることができます。


カールスプラッツでもう一つ見逃せないのは、オットー・ヴァーグナー作の「カールスプラッツ駅」です。

カールスプラッツ駅は、１９世紀末のユーゲントシュティール建築の代表作の一つです。

アーチ型の屋根に緑色の骨組み、白い壁に金色の華麗な装飾が施された建物が対になっており、一つはカフェ、もう一つは地下鉄への入口と博物館になっています。

カールスプラッツ駅の直線と曲線の絶妙なハーモニー、シンプルなようで細部まで凝った意匠は見ていて飽きません。